脊髄損傷に対する幹細胞治療や幹細胞上清液治療が注目されるようになり、「本当に効果があるのか」「安全なのか」と疑問を持つ方が増えています。
再生医療は進歩しているものの、脊髄損傷への応用はまだ確立途上であり、インターネット上には玉石混交の情報が溢れています。
本記事では、脊髄損傷の基礎知識から一般的な治療法、そして「回復は見込めない」と診断された慢性期の患者様が、幹細胞治療によって劇的な変化を遂げた実際のエピソードを交え、再生医療の現在地について解説します。
脊髄損傷とは何か|原因・症状・回復の特徴
脊髄損傷とは、交通事故・転落事故・スポーツ外傷などの強い衝撃により脊髄にダメージが加わり、運動麻痺・感覚障害・排尿排便障害などが生じる状態です。
脊髄は中枢神経の一部であり再生能力が極めて弱いため、一度損傷すると、かつては「二度と元には戻らない」というのが医学の常識でした。
しかし近年は、損傷後の炎症を抑える治療や、神経保護・修復を目的とした再生医療の研究が進み、新しい選択肢が模索されています。
脊髄損傷の一般的な治療法とその効果
脊髄損傷の治療は、大きく急性期(受傷直後)・亜急性期・慢性期に分けて行われます。
それぞれの段階で目的が異なり、適切な治療を早期に行うことで、その後の回復の度合いが大きく変わることが知られています。
急性期(受傷直後):損傷拡大を防ぐための治療
急性期の治療は、脊髄の二次的なダメージ(炎症・浮腫・血流障害など)を最小限に抑えることが目的です。受傷後数時間〜数日の対応が非常に重要とされています。
● 脊椎の安定化(整復・固定)
不安定な脊椎を整復・固定し、脊髄へのさらなる圧迫を防ぎます。
装具や牽引、必要に応じて緊急手術が行われます。
● 手術による減圧
骨折片や椎間板が脊髄を圧迫している場合、減圧術(椎弓切除・前方固定など)が検討されます。
圧迫を取り除くことで神経の循環障害を改善し、損傷の拡大を防ぎます。
● 薬物療法(炎症・浮腫のコントロール)
ステロイド大量療法の是非は国際的に議論がありますが、炎症抑制を目的とした薬物管理は依然として行われています。
また、循環管理や呼吸管理など、全身状態の安定化が不可欠です。
◎ 急性期治療の効果
急性期に適切な処置が行われると、麻痺の進行を防ぎ、回復の可能性を引き上げることが報告されています。
亜急性期:機能回復に向けた集中的なリハビリテーション
急性期を脱した後は、関節可動域や筋力を維持し、残存機能を最大限に引き出すことを目的としたリハビリが中心となります。
● 運動療法(ROM訓練・筋力維持)
関節拘縮を防ぎ、麻痺していない筋の強化を行います。
● 座位・立位訓練、歩行訓練
神経伝達の改善や筋力バランスの回復を促すため、座位保持・起立訓練を行い、可能であれば歩行訓練へと進みます。
● 排尿・排便管理
脊髄損傷では排泄機能障害が頻発するため、自律神経の症状を踏まえた包括的ケアが必要です。
◎ 亜急性期リハビリの効果
継続的なリハビリにより、筋肉量の維持、残存神経の活性化、日常生活動作(ADL)の向上が期待できます。
慢性期:生活の質(QOL)向上を目的とした長期治療
受傷から時間が経過した慢性期(一般的には6ヶ月〜1年以上)では、神経症状が固定化(症状固定)してしまうことが多く、劇的な機能回復は見込みにくいとされてきました。
そのため、残存機能を活かしながら、生活の質を高めるための治療やリハビリが中心となります。
● 長期リハビリ(作業療法・歩行機能訓練)
日常生活動作(食事・更衣・移動など)を改善し、自立度を高めます。
● 補装具(車椅子・装具)の調整
適切な補助具の選択により、動作効率や安全性が大きく向上します。
● 疼痛・痙縮の管理
慢性期には神経障害性疼痛や痙縮(筋肉のつっぱり)が生じやすく、薬物療法やブロック注射などが検討されます。
脊髄損傷治療の限界と、再生医療への期待
これら標準治療によって機能改善を目指すことは可能ですが、一度完全に損傷してしまった神経を元に戻すことは、現代の標準医学では不可能とされてきました。
その「限界」を突破するために、損傷した神経の再生や修復を目的とする再生医療(幹細胞治療・上清液治療)が新たな選択肢として研究されるようになったのです。
【実例】「回復は見込めない」からの変化|K.N.様の事例
ここでは、医学的に「回復困難」とされる慢性期の脊髄損傷でありながら、当機構のサポートにより幹細胞治療を受け、劇的な変化を遂げた患者様の実例をご紹介します。
事故による損傷と「治療対象外」の現実
患者様:K.N.様(40代男性・解体業)
K.N.様は、仕事中に落下してきた鉄くずが頭部を直撃する事故に遭い、頸髄を損傷。
その瞬間から首から下の感覚が消失し、「自分の体が消えてしまった」ような恐怖に襲われたといいます。
医師からは「3ヶ月以内に戻らなければ一生そのままだろう」と宣告され、回復が見られないまま月日が経過。
K.N.様は当時の心境を「地獄に落ちて、自分の人生という店の電源を落とし、閉店作業をしているようだった」と語ります。
一縷の望みをかけ、国内で承認されている脊髄損傷治療薬「ステミラック注(自己骨髄間葉系幹細胞)」での治療を希望しましたが、そこにも大きな壁が立ちはだかりました。
この治療を受けるには「受傷後31日以内」といった厳しい時間的条件があり、すでに時間が経過していたK.N.様は治療の対象外とされてしまったのです。
「本当に効くのか?」疑念を抱えながらの挑戦
標準治療でも回復せず、国内の再生医療も受けられない――八方塞がりの状況で当機構へたどり着いたK.N.様は、海外での「他家(ドナー由来)骨髄幹細胞治療」に最後の望みを託しました。
しかし、渡航時の心境は複雑でした。
「目で見てもただの透明な液体。本当に効くのか? 」
そんな疑念と不安を抱えながらも、「他に方法がないなら」と計3回の施術を受ける決断をされました。
施術翌日の奇跡:「汗」が教えてくれた神経の再生
変化は1回目の施術直後、現地の空港へ向かう車の中で突然訪れました。
車のドアが開き、外の熱気が入ってきた瞬間、それまで感覚がなく冷え切っていた体が「熱風」を鮮明に感じ取ったのです。
さらに、周囲のスタッフが驚きの声を上げました。
「汗をかいている」
脊髄損傷により自律神経が遮断され、受傷以来一度も汗をかけなかったおでこから、大粒の汗が流れていました。医師も「神経の道が通った」と認める劇的な変化でした。
「汗をかいていると分かった時、『あぁ、人間に戻れた』と思いました」
自分の手でブランケットを払いのけることができるようになった
変化は自律神経だけではありませんでした。
以前のK.N.様は、ベッドで寝ている時に体にかかったブランケットを、自分の手で動かすことも、払いのけることもできませんでした。
しかし、1回目の施術を受けた後、ふと腕に力を入れると、ブランケットを自分の意思で「払いのける」動作ができたのです。
約2年間、ピクリとも動かなかった神経回路が再接続され、筋肉へと指令が届いた瞬間でした。
実際の様子を記録した動画をご覧ください。
計3回の施術を経ての回復
1回目の施術では「多少払いのけることができる」程度だったこの動作ですが、回復はそこで止まりませんでした。
その後、予定通り2回目、3回目と施術を重ねるごとに機能回復は進み、最終的には当初よりもだいぶスムーズに、力強く腕を動かせるまでに回復されました。
当初抱いていた疑念は完全に消え去り、K.N.様の表情は希望に満ちたものへと変わっていきました。
この事例は、条件が合わず国内治療を諦めた方であっても、適切なアプローチによって機能回復の可能性があることを力強く示しています。
今後への期待:慢性期でも「回復」は諦めなくていい時代へ
脊髄損傷に対する幹細胞治療は、現在も世界中で研究が進められています。
K.N.様のような慢性期の事例が増えるにつれ、「受傷から時間が経っているから無理だ」という古い常識は見直されつつあります。
一方で、現時点ではまだ課題も残されています。
すべての患者様にK.N.様のような劇的な変化が起きるわけではなく、効果には個人差があり、大規模な臨床試験データもまだ十分とは言えません。
さらに、国内での他家幹細胞治療は未承認であり、現在は保険適用外の自由診療となるため、治療費が高額になる点も大きなハードルです。
まとめ|新たな選択肢としての再生医療
「もう回復しない」と宣告された絶望の中で、ふと流れた汗に涙するほどの感動が、再生医療の現場には確かに存在しています。
当機構では、このような「実際の治療で起きた事実」を真摯に受け止め、臨床データを蓄積しながら、幹細胞や培養上清液が持つ可能性を追求し続けてまいります。
現在、脊髄損傷の後遺症でお悩みの方へ
脊髄損傷による麻痺やしびれ、自律神経の不調を抱えており、「標準治療ではこれ以上の回復が望めない」と言われてしまった方、あるいはK.N.様のように「少しでも可能性があるのであれば賭けてみたい」とお考えの方は、こちらのフォームからご相談ください。
ひやかしの質問にはお答えできませんが、切実な悩みを抱えていらっしゃる方からのご相談には、すべて誠心誠意回答させていただいております。
お問い合わせに関するご注意
「治験の紹介をしてほしい」というご相談をよくいただくのですが、残念ながら当機構ではご案内できません。
国内の治験(iPS細胞を用いたものなど)は、対象条件(受傷からの期間や年齢など)が極めて厳しく、ほとんどの方が参加できないのが現状です。
そのため当機構では、狭き門である治験を待つのではなく、「今、実際に受けられる治療」として、国内外の信頼できる医療機関(自費診療)と連携し、現実的な治療の選択肢をご提案することに重きを置いています。
ご相談フォームへの記載について
より具体的で適切なアドバイスをさせていただくために、お問い合わせの際は以下の情報をお書き添えください。
- 年齢、性別、居住地
- 受傷時期と原因(交通事故、転落など)
- 損傷部位と麻痺のレベル(完全・不全麻痺など)
- 現在の状況(リハビリの内容、車椅子利用の有無など)


