増殖因子(グロスファクター)とは? 主な増殖因子について解説

目次

増殖因子(グロスファクター)とは?

「増殖因子(グロースファクター)」とは、私たちの身体の中で、特定の細胞の増殖や分化を促進するタンパク質の総称です。

美容に関することで言えば、体内でコラーゲンやエラスチンを生成する細胞の増殖をコントロールする働きをしています。

「成長因子」「細胞増殖因子(さいぼうぞうしょくいんし)」とも呼ばれており、私たちが生きていくために、さまざまな働きをしています。

まず、細胞が働くためには、最初にエンジンをかける必要があります。その細胞の表面には受容体という鍵穴があります。そこに作用する鍵がくっつくことでエンジンをかけることができます。

増殖因子は、この受容体(鍵穴)にくっつき、シグナル(命令)を伝達します。

つまり、例えば皮膚の再生においては、皮膚にあるそれぞれの細胞の受容体と増殖因子が結びつき、新しい細胞の生産を促進するように命令しているのです。

サイトカインやホルモンとは違うのか?

サイトカインは細胞から分泌されるタンパク質です。その種類は800以上あると言われています。増殖因子と同様の働きをするため、同義語のように扱われます。(※後の項目でサイトカインについては詳しく述べます)

ホルモン(成長ホルモンなど)は、特定の臓器(脳の下垂体、膵臓、甲状腺など)から産生され、血流を介して全身的に作用するものです。

増殖因子はさまざまな細胞で分泌され、その分泌細胞の近く、あるいは局所で作用します。(※明確に区別できない場合もあります)

主な増殖因子

「上皮増殖因子(EGF)」

EGFはさまざまな細胞での増殖促進作用があります。上皮増殖とケラチン化(角化)を促すことや、損傷を受けた上皮の修復にも関わります。

つまり、肌のターンオーバーを促す細胞に対してアプローチすることができます。

正常なターンオーバーは若々しい肌を保つために非常に重要です。ターンオーバーが正常に行われない場合、メラニン色素などが肌に溜まり、シミやくすみの原因となります。そのため、このEGFはシミやくすみなどの改善に期待ができる増殖因子なのです。

「インスリン様増殖因子(IGF)」

IGFは肝臓で合成されて血液中に分泌され、細胞増殖や骨の成長促進作用を持っています。

そのため身体を成長させることがメインの仕事ですが、皮膚の再生などを促す作用もあります。傷ついた細胞などの修復を助けるので、新しい皮膚を生み出すのを助けてくれます。

※低血糖症の人には体調を悪化させる可能性がありますので、ご注意ください。

「繊維芽細胞増殖因子(FGF)」

FGFは、最も強力な血管新生因子として広く知られています。

美容分野では、肌の奥深くに存在している「線維芽細胞」と呼ばれる細胞に対して活性化を促す細胞として知られています。

この線維芽細胞は、肌のハリや潤いを保つために必要なコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを作り出している細胞です。

肌のたるみなどはこの線維芽細胞の機能が衰えることで起こってしまうのも大きな理由です。

そのためFGFが働くことで、肌にハリと潤いを保つよう促すことができます。

「肝細胞増殖因子(HGF)」

多くの上皮に作用し、増殖、細胞運動を促進します。細胞が死滅しないように働き、また器官形成や、組織の傷の再生・修復に必須です。

「トランスフォーミング増殖因子(TGF)」

コラーゲン組織に働きかけ、傷の修復を促します。また、細胞の老化を防ぎ、肌に弾力を与えます。

「血小板由来増殖因子(PDGF)」

PDGFは血液の血小板内に貯蔵されている液性因子です。がんと深く関与していると考えられています。

「血管内皮増殖因子(VEGF)」

血管周囲で産生されて、血管内皮に作用し、増殖を促進します。

「神経増殖因子(NGF)」

神経栄養因子(ニューロトロフィン)として知られます。神経細胞、筋細胞に関わり、ニューロンのシナプス形成に関わります。

「エリスロポエチン(EPO)」

主に腎臓の細胞でつくられ、貧血の治療などに利用されます。

「血小板産生刺激因子(トロンボポエチン;TPO)」

肝臓、骨髄でつくられ、血小板を増加させます。化学療法後の血小板減少症の治療に応用されています。

美容分野に関わる増殖因子

前項で記したもののうち、以下の5つは特に覚えておくと良いでしょう。

  • 上皮増殖因子(EGF)=肌のターンオーバー
  • インスリン様増殖因子(IGF)=新しい皮膚を生み出す
  • 繊維芽細胞増殖因子(FGF)=線維芽細胞に作用
  • 肝細胞増殖因子 (HGF)=組織の再生・修復
  • トランスフォーミング増殖因子(TGF)=コラーゲン細胞に作用

要はお肌を若々しく、キレイでいるために重要なもので す。私たちの肌や身体の傷を直したりしてくれるというも のなので、ぜひ覚えておきましょう。

また、先にも触れましたが「インスリン様増殖因子(IGF)」 は、低血糖症の方の状態を悪化させる可能性があります。

美容エステティックにて幹細胞培養上清液を取り扱う場合、使用する分量が少量ですので基本的に問題はありませんが、万が一の場合に備え、「インスリン様増殖因子(IGF)」 が含まれているかどうか、お客様が低血糖症の疾患があるかないかを確認するよう心がけてください。

当機構の役割とは?

当機構は、『様々な病気やケガ、体の悩みなどを抱えているにも関わらず、これまでの医療では解決できなくて苦しんでいる』という方々に、幹細胞の力によってその問題を解消するだけでなく、より豊かな人生を歩んでほしいという願いを持っております。

幹細胞は人類の未来への大きな希望ですので、今後一人でも多くの人に幹細胞の情報を知っていただき、活用していただきたいと思っています。

当機構は、そのために当サイトを通して、できる限り多くの情報を提供していきます。

また、今、目の前の問題を抱えている方からご相談をいただいた際には、少しでもお力になれるよう、個別でその方に応じた情報を提供をさせていただきます。

当機構の詳しい役割や、幹細胞に関する最重要事項はこちらの記事で解説しています。

是非一度ごらんください。

目次
幹細胞についての最重要情報はこちら!
詳細はコチラ
幹細胞についての最重要情報はこちら!
詳細はコチラ