【ドクター取材】再生医療や医療業界に関して 宮の沢総合クリニック三浦哲成

医療法人社団 宮の沢総合クリニック「三浦哲成」院長にお話しを伺いました。宮の沢総合クリニックは札幌市にある内科 、消化器科、外科などの一般診療の他、がん検診や、健康診断も扱うクリニックです。

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再生医療が活躍できる分野は？

アルツハイマーをはじめ神経変性疾患に効果がないかと期待しています。

その分野の疾患は、現在何も良い治療はなく、治すというところまでいかなくても、進行を遅らせることができれば画期的な治療だといえるでしょう。

私は臨床医として、神経変性疾患の患者さんを多く見て、ご本人や家族の方が辛い思いをしているのを目の当たりにしてきました。

進行少しでも遅らせることができれば、非常に素晴らしいことかと思います。

再生医療の解決すべき課題は？

再生医療は、非常にデリケートな分野であり、進め方を間違えてしまうと、あの治療はよくないんじゃないかと悪評が経ってしまう恐れがあります。

そのため、一例一例を丁寧に検証し、科学的なデータを蓄積しながら、やりっぱなしの治療にならないようにしていく必要があるわけです。

当然、私にも寿命があるため、私の代では治療プロトコルができないしれませんが、道筋はつけられるはずなので、頑張っていきたいです。

医療業界全体に感じる課題は？

大きな成果をみせる治療がある一方で、有効な治療がない疾患がまだたくさんあります。

今までは見守るしかできませんでしたが、私たちは再生医療という新しい治療手段を手に入れようとしています。

私はこの再生医療という治療を、大事に大事に、清く正しく、そして大きく育てていきたいと思っています。

そのためにも、しっかりと科学的根拠に基づいたデータを蓄積し、誰もが納得するような効果を証明したいと思っています。

治療におけるポリシーは？

私の専門は何かとよく聞かれますが、専門がないことが専門だと思っています。

専門を持ってしまうと、専門と専門外を明確に分けてしまうので、あえて専門をもたないようにしているわけです。

例えば、自分が皮膚科であれば、肝臓疾患は私の専門外だから「全然知りません。」といった対応になってしまいます。

しかし、私は専門外でもしっかりと勉強して取り組む気持ちでやっています。

だからこそ、専門がないことがポリシーというわけです。

宮の沢総合クリニックの特徴

宮の沢総合クリニックは、私個人のポリシーと全く同じで、色々な疾患を取り扱っています。

例えば風邪、糖尿病、高血圧はもちろん、変わったところではメンタル疾患やちょっとした腰や膝の痛みも受け入れています。

また、約20年間、朝7時30分から開始しているのも特徴の一つといえます。